西江、仲嶺、又吉氏が受賞 第20回島袋光裕芸術文化賞


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 伝統芸能などで顕著な功績を残した個人や団体をたたえる「第20回島袋光裕芸術文化賞」(島袋光裕生誕百年顕彰事業会主催)に、琉球古典音楽安冨祖流絃聲(げんせい)会相談役の西江喜春さん(72)、県指定無形文化財「沖縄伝統音楽箏曲」保持者の仲嶺貞夫さん(74)、県立芸大名誉教授の又吉靜枝さん(69)が選ばれた。

表彰式は、26日午後6時半からロワジールホテル那覇で開かれる。
 西江さんは安冨祖流の継承・普及に努め、組踊音楽歌三線で人間国宝に認定された。「沖縄の文化に携わってきた歴代受賞者の一員に加わり、名誉に思う。若手の育成に力を入れたい」と話した。
 仲嶺さんは琉球箏曲の継承・普及や後継者育成に励み、5月には長年の研究をまとめた著書「琉球箏曲の研究」を出版した。「先達の名を冠した重い賞だ。初心に戻り精進したい」と気を引き締めた。
 又吉さんは国指定重要無形文化財「琉球舞踊」保持者。御冠船(うかんしん)踊りの復元など琉舞の継承に尽力した。「光裕先生は組踊『大川敵討』での迫力ある演技が印象深い。賞に恥じないよう頑張りたい」と喜んだ。

西江喜春氏
仲嶺貞夫氏
又吉靜枝氏