映画「ひまわり」観客2万5千人制作・本村さん、鑑賞呼び掛け


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宮森小学校米軍ジェット機墜落事故を題材にした映画「ひまわり」をPRする本村初枝さん=31日、那覇市天久の琉球新報社

 宮森小学校米軍ジェット機墜落事故を題材にした映画「ひまわり」でプロデューサーを務めた本村初枝さんが31日、琉球新報社を訪れ、公開から半年余りで県内の観客動員数が2万5千人を超えたことを報告した。本村さんは「オスプレイの追加配備もある中、宮森のような事故が再び起きてもおかしくない。多くの人に映画を見てもらい、沖縄のことを考えてほしい」と呼び掛けた。

 映画は宮森小の事故を中心に基地の現状にも触れ、沖縄の問題を浮き彫りにした。NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の主役を務め、話題を集める能年玲奈さんも出演している。
 1月の公開以降、県内22市町村、38カ所で上映。全国では約200カ所で上映し、8万人が鑑賞した。今後、県内41市町村全てで上映する予定だ。
 本村さんは「戦争、基地の問題を若者に引き継ぐのも映画のテーマ。不安な生活を余儀なくされている沖縄の思いを、多くの人に伝えたい」と意欲を語った。
 11日に小禄南公民館、13日に沖縄国際大学、14日に沖縄市民小劇場あしびなーで上映。映画製作の際、寄付をした人に配った「製作協力券」でも入場できる。問い合わせは県映画センター(電話)098(856)2155。