ダンプカー100台でデモ 25日、賃金改善を訴え


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 ダンプカーの運転手らでつくる全日本建設交通一般労働組合沖縄ダンプ協議会は25日、ダンプカーの過積載根絶や労務単価の改善を求め、名護市から読谷村まで「ダンプデモ」を実施する。デモに先立ち、同日午前10時に名護漁港で出発集会を開く。法令で定められた積載量の順守と安定した賃金の確保を求め、過去最大規模となるダンプカー100台の参加を目指す。26日には県議会へ陳情する。

 同協議会の東江勇議長(64)=写真右=らが16日、県政記者クラブで会見した。名護署は5月、過積載を繰り返していた複数の生コンクリート工場に警告した。各工場は運転手に法令の範囲内に運搬量を減らすよう指示した。だが労務単価は変わらず、運転手の賃金が大幅に減ったという。
 東江議長は「安全のために荷物を減らしても単価が上がらない現状では、過積載は根絶できない。生コン業者や建設業者、行政に改善を求めたい」と述べた。
 運転手の長嶺妙作さん(45)は、会社が指示した運搬量が過積載となって12月と8月、警察に摘発されたという。会社は罰金を負担せずに長嶺さんが計8万円を支払い、免許停止になる見込みだ。長嶺さんは「なぜ運転手だけが捕まるのか。定量を積むと、月収が42万円から26万円に下がった」と窮状を訴えた。