国頭海域でサンゴの白化現象を確認 1998年以来


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白化したテーブルサンゴなどの群落=10日、国頭村のリーフ内

 【国頭】国頭村のネーチャーガイドは17日までに、村内のリーフ全域でサンゴの白化現象を確認した。

記録的な猛暑や強光、海水温の上昇が影響したとみられる。国頭村での大規模なサンゴの白化現象は1998年以来15年ぶり。2001年と07年に県内のサンゴ礁で白化が起きた際、村内への影響はほとんどなかったが、今回確認されたことで、今後のサンゴの生育を懸念する声が上がっている。
 主に白化が見られるのは、テーブルサンゴに代表される造礁サンゴの群落だ。1998年に世界規模で起きたサンゴ礁の白化に、国頭村内のサンゴ礁も影響を受けたが、十数年かけて自然の力だけで再生した。
 沖縄気象台は16日、県内の広い範囲で海面水温が30度以上となったと発表した。県内各地でサンゴ礁の大規模白化が懸念されている。(服部美冬通信員)
英文へ→Coral bleaching confirmed at Kunigami for the first time since 1998