映文連アワード優秀企画賞 「徐葆光が見た琉球 冊封と琉球」

「徐葆光が見た琉球 冊封と琉球」の映文連アワード2013優秀企画賞受賞を報告する本郷義明監督(右端)ら=12日午前、県庁記者クラブ

 18世紀に冊封使として琉球に滞在した中国官僚・徐葆光(じょほこう)の軌跡を追い、琉球の芸能や食文化を再現したドキュメンタリー映画「徐葆光が見た琉球 冊封と琉球」(本郷義明監督)が、映文連アワード2013(映像文化製作者連盟主催)特別表彰の優秀企画賞(該当7作品)に選ばれた。

表彰式は12月に東京都内で行われる。
 映画は日本政府が尖閣諸島を国有化し、中国国内各地で反日デモが起こった2012年9月以降、中国でも撮影した。12日に県庁記者クラブで行われた会見で、本郷監督は「中国での撮影は不安だったが、今だからこそ撮る意味があると決行した。民間の支援もあり完成できた」と振り返った。
 浙江省にある映画村で行った撮影では、見学に来た現地の女子中学生と交流した。日本の沖縄から撮影に来たことを告げると、複数の少女が反日デモに触れ、「大人たちが石なんか投げたりして、ごめんなさい」と号泣したという。本郷監督は「日本といい関係でいたいと思っている中国人も多い。この映画を作って良かったと感じた」と笑顔を浮かべた。
 プロデューサーでシネマ沖縄の末吉真也さんは、徐が琉球に滞在した約8カ月の歓待の宴で、現代の沖縄料理や伝統芸能の基礎が数多く生まれたと説明。「平和な関係の中でしか文化や芸術は生まれない。知恵と勇気を持って他国と接していた先人の姿を、映画を通して知ってほしい」と呼び掛けた。那覇市の桜坂劇場で10月5~25日まで上映する。中国でも上映する方向で調整を進めているという。問い合わせは同映画製作委員会(電話)098(851)7394。
英文へ→Film “Ryukyu through eyes of a Chinese envoy” wins Eibunren Award 2013