3月の新学期から、高校の歴史教科書に記載されていた孫文の尊称「国父」が削除される。
検定制度のスタートによる新教科書採用の結果で、「本国史」を「中国史」と改称し、辛亥革命の幕開けとなった「武昌起義」をより中立的な「起事」に改称するなど、これまでにない大きな修正が行われた。
ほかにもこれまで「我が国」「本国」「大陸」などと称していた中国を一律「中国」と改称。
三民主義による中国統一を「歴史的展望」から「歴史的スローガン」とした。
またその一方、これまでタブーとされていたサンフランシスコ講和条約や中台の分裂、台湾独立問題などにも触れている。
1999年まで、教科書は一律国立編訳館が編さんしたものが使われ、歴史は「本国史」3冊、「近代世界史」1冊の計4冊だった。
検定制度のスタートを機に「台湾史」と「台湾を含まない中国史」の上下2冊になった。
【中国時報】歴史記述を大修正 教科書、孫文の尊称「国父」も削除
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琉球新報社
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