【中国時報】宋代の沈没商船、引き揚げへ 国宝級5万点積載


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 広州沖に沈む世界最大の沈没船「南海1号」の引き揚げ作業が、3月にも開始される。同船には兵馬俑にも匹敵するといわれる国宝級の文物5万点が積載されていることが確認されており、その成果への期待が高まっている。
 同船は全長23・8メートル、幅9・6メートルとこれまで発見された沈没船の中では世界最大。宋代の商船で、確認された積載物から、専門家は“海のシルクロード”を航行していた船だとみており、積載物の考古学的価値は、兵馬俑や敦煌、故宮の宝物などにも匹敵するとみている。
 同船は1987年に発見され、その財宝に注目が集まったため、中国政府は巡視船を派遣して盗難を防いでいた。中国政府は世界最大規模となる引き揚げ作業に6億元(約100億円)の予算を計上しており、6月には作業を完了することにしている。