新たな穴の可能性 波の上ビーチ周辺海域


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 那覇市の波の上ビーチ周辺海域の浅瀬に、国による那覇西道路の工事で鉄製柱を打ち込んで引き抜いた後、56カ所で深さ最大6・5メートルの穴が開いた状態が約1年半続いていた件で、7月までに埋めた56カ所以外にも穴が開いている可能性があることが17日、分かった。

沖縄総合事務局は、穴の有無などを確認する海底のモニタリング調査を11月にも実施する。調査は12月に予定していたが前倒しする方向で調整する。
 同事務局によると、同ビーチ周辺の海底に打ち込んだ鋼管は計約1350本で、約620本は引き抜いた。このうち7月3日までに穴を埋めた56カ所以外の穴が埋まっているかどうかは確認できていない。
 また沖縄総合事務局と那覇港管理組合が2011年3月22日付で交わした協議書で、海底に打ち込んだ柱に関し「可能な限り撤去するものとするが、桁下など撤去が不可能なくい(柱)は、現地盤以下で切断し、海岸利用者の安全性、環境、景観に配慮した処理を行う」と確認していたことも分かった。同協議書は海底の状況調査を供用開始から1年後、3年後、5年後に実施することを定めている。