2013年度上期の沖縄観光客337万 過去最高


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県文化観光スポーツ部が15日発表した2013年度上半期(4~9月)の入域観光客数は、前年同期比12・8%増の337万9800人となった。上半期として過去最高を更新した。

内訳は国内客が10・2%増の302万1200人、外国客が40・7%増の35万8600人となった。円安で国内は海外旅行を手控える動きがあったほか、新石垣空港開港、格安航空会社(LCC)など国内外の航空路線の新規就航や拡充、台風の影響が少なかったことなどが増加の要因。
 国内客は、東京方面が9・4%増の148万6500人、関西が19・0%増の34万5100人、名古屋が11・4%増の24万1700人、福岡が6・5%増の35万5800人―など。
 外国客は、台湾が67・9%増の17万2100人、香港が42・8%増の5万2400人、韓国が2・9倍の3万6500人だった。尖閣問題が長引く中国本土は44・8%減の2万8600人。台湾線の新規開設や増便、韓国線の新規開設や機材の大型化などが全体を押し上げた。
 同部は「国内旅行で競合先もあるが、沖縄旅行の需要は高い。国内予約状況は堅調に推移し、台湾などからのMICE(企業の報奨旅行など)も増加している。13年度の入域観光客の目標値630万人を達成できそうだ」と強調した。
 一方、9月の入域観光客数は前年同月比19・7%増の60万7400人で、9月単月として初めて60万人を突破した。3月から7カ月連続で各月の過去最高を更新し、12年10月から12カ月連続で前年同月を上回った。
 内訳は、国内客が15・0%増の54万6200人、外国客が88・3%増の6万1200人だった。うち中国客が35・7%増の5700人となり、持ち直しの兆しが出ている。
英文へ→Number of tourists to Okinawa reaches new high in first half of fiscal 2013