五感で感じる果樹園 来月、宮古島に開業


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 【宮古島】東京急行電鉄と子会社の宮古観光開発は、宮古島市下地の与那覇前浜地区に観光用果樹園「まいぱり 宮古島熱帯果樹園」を11月17日に開業する。パイナップルやバナナ園、熱帯原産の珍しい果樹や花木を植え、施設内をガイド付きカートで周遊できる。年間6万人の集客を目指す。東急グループでは初めての農場経営参入になる。宮古島の農業、観光振興につなげたい考えだ。

 「まいぱり」は宮古島の言葉で与那覇前浜の畑を指す。事業費は4億4千万円。エリアは中央部の熱帯果樹園(6ヘクタール)と東西の生産農場(19ヘクタール)からなり、果樹園部分にはマーケットやレストラン、宮古馬の牧場も整備。約1キロのツアーコースを自動運転カートで見て回る「トロピカルガイドツアー」(大人千円、子ども600円)を提供する。トロピカルフルーツを見て、触れて、食べられるなど「五感に訴えるリゾート地」を訴求する。
 果樹園は同グループの宮古島東急リゾートとエメラルドコーストゴルフリンクスの間にあり、与那覇前浜地域のリゾート地としての魅力向上にもつなげる。
 生産農場では今年、既に玉ネギ、カボチャ、ジャガイモなどの生産を始めている。農産物はまいぱり内での直販のほか、首都圏を中心に展開する東急ストアでも販売する計画だ。