県内設備投資3.9%増 景気回復で上方修正


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄振興開発金融公庫(譜久山當則理事長)は25日、県内主要企業の2013年度設備投資の修正計画(9月調査)を発表した。非製造業が12年度実績比で大型投資が完了した反動で14・0%減となったが、製造業が91・5%増となり、全産業は7・9%減の1043億1300万円となった。

電力・ガスを除くと6・5%増の689億1500万円となった。前回(3月調査)の13年度当初計画額からは全産業で3・9%増と2期連続の上方修正。
 13年度の修正計画の保有率は68・3%で1999年9月期以来の水準となった。沖縄公庫の担当者は「景気回復に伴い投資マインドは引き続き高まっている。我慢してきた設備投資も生産拡大、能力拡充の動きが出てくるのではないか」と話している。
 製造業の設備投資は、13年度当初計画投資額から3・5%増の上方修正。食料品のパン・菓子で新商品の生産設備・新店舗建設を計画、鉄鋼でも既存設備の更新投資が増える。
 非製造業も4・0%増の上方修正。電力・ガスを除くと6・6%増。情報通信で基地局建設計画の繰り延べがあったが、卸・小売りで新店舗建設工事費が増え、サービスでも建設向けリース資産取得が増える。
 修正した企業は「増加」が40・2%で、「減少」を24・5ポイント上回った。増加の理由は「設備の老朽化に対処」34・6%、「前回未確定」22・9%、「これまで中止または繰り延べた投資の実施」10・5%。減少の理由は「計画繰り延べ」「その他」がともに31・1%。
 調査は毎年3、9月の2回実施。従業員50人以上の企業(第三セクター含む)252社を対象に234社から回答を得た(回収率92・8%)。

設備投資額の伸び率の推移
設備投資計画保有率の推移(全産業)