県衣類縫製品工業組合(大坪慎治理事長)は県内縫製業の技術向上に力を入れている。福島県の大手縫製業者リオ・ビアンコが高級ドレスシャツに用いる縫製技術をかりゆしウエアに導入する取り組みで、現在13人が研修。26日の沖縄の産業まつりで、県内縫製技術者が実演し、PRした。
リオ・ビアンコは生地の切り口を隠すことで着心地をよくする「巻き伏せ本縫い」という技術が高い評価を受けている。2012年11月に沖縄工場を開業し、かりゆしウエアにも、この技術の起用を始めた。
同組合の人材育成事業で技術指導にも協力し、かりゆしウエアの品質向上を図っている。同社に生産を委託するかりゆしウエア企画販売のジュネ(豊見城市、吉田康秀社長)は自社ブランドの約7割にこの技術を使っている。営業企画部の岡本さやかさんは「かりゆしウエアへの導入を進め、世界に通用する県産品にしていきたい」と話した。