生鮮品、香港へ翌日配送 ヤマト、国際クール便開始


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国際クール宅急便開始に合わせ、定温仕分け室の完成を祝う関係者=28日、那覇市の那覇空港貨物ターミナル

 ヤマト運輸(東京、山内雅喜社長)は28日、那覇空港を中継拠点(ハブ)に、香港向け国際クール宅急便の事業を開始した。全日本空輸(ANA)の国際貨物事業を活用し、一貫した保冷輸送体制で翌日配送する。

2014年度中には台湾向けサービスも始める。
 初日は日本各地から集荷した生鮮品など飲食品約850個の輸送を受注し、29日未明に初荷が輸出された。
 初荷は主にホテルや飲食店など業務用の食品関係で、県内からは3業者がスーパーなど業者向けに飲食品計約30個を出荷した。ヤマト運輸は月間取扱量約1万個を目指す。
 同社はANA沖縄貨物ターミナル施設内に全国から到着した貨物の仕分けやコンテナへの搭載作業をしたり、一次保管したりする定温仕分け室(約130平方メートル)を整備した。取扱可能な容量は約2千個。香港側でも同規模の施設を整備した。
 28日開かれた定温仕分け室の完成式で、長尾裕ヤマト運輸常務執行役員は「各国の中だけだったネットワークが国際間で結ばれる新しいサービス。圧倒的スピードで日本の生産者の商品を届けたい」と話した。