県統計課が29日発表した9月の県内完全失業率(原数値)は5・3%となり、前年同月比1・3ポイント改善した。沖縄労働局が発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は0・57倍で、前月比0・01ポイント上昇し、沖縄が日本復帰した1972年以降、最高値となった。県や同局は「観光客数の増加などが影響し、求人が伸びる傾向にある」などと分析している。
完全失業者数は前年同月比9千人減の3万6千人で、3カ月ぶりに減少した。求職理由は「自己都合」が1万4千人で最多で、前年同月比2千人減った。「雇用契約の満了」は2千人増の5千人、「勤め先の都合」が2千人減の1万人だった。
新規求人倍率(季節調整値)は0・88倍で、前月比0・02ポイント上昇。新規求人数(原数値)は前年同月比12・7%増の6385人。職種別では宿泊業・飲食サービス業43・8%増、建設業25・2%増、サービス業23・0%増だった。新規求職申込件数(原数値)は前年同月比5・5%減の6942件で24カ月連続で減少した。
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