那覇空港・航空機整備事業、ANAが本格参入へ


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 全日本空輸(ANA)グループは30日、中期経営戦略で那覇空港における航空機整備事業へ本格参入すると発表した。同社広報は「今回のような大掛かりな整備拠点は今までにない事業」と話し、県が建設を予定している整備基地への入居企業の公募が始まり次第応募する意思を示した。

ANAの他にも日本トランスオーシャン航空(JTA)が既存の整備施設の拡充を求め、同様に県が建設する整備基地への入居に応募する考えを本紙の取材に対し30日、明らかにした。
 ANA、JTA両社とも具体的なスケジュールや規模などについては未定としているものの、アジアの玄関口として沖縄の立地が優位であることを高く評価している。那覇空港の国際貨物取扱量は国内4位で、国際線定期旅客便は2009年の週19便から、12年には週56便に増加した。さらに、格安航空会社(LCC)は沖縄を拠点にした国際線の増便を見込んでおり、今後もアジアを中心にした航空機関連事業の活発化が予想される。
 現在、ANAは羽田と成田の2空港に、JTAは那覇空港に自社とグループ会社の航空機を整備する拠点を持っており、基本的には自社とグループ会社の機体を中心に整備している。
 新しく県が建設する整備基地への入居が決まれば、両社とも自社航空機だけにとどまらずアジアを中心としたその他航空会社の整備受託を検討している。
 ANAは「高品質のサービスを提供し、グループ内外の需要を前提にしている」と話し、JTAは「アジアの需要が高まっている中で、その他航空会社の需要を取り込みたい」としている。
 ANAの広報は「今後はその他事業の育成も視野に入れ、沖縄経済の活性化に貢献したい」と話した。
(阪口彩子)