那覇空港、国際線で利用料導入 大人千円、子ども500円


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 那覇空港ビルディング(NABCO、那覇市、花城順孝社長)は1日、2014年に利用開始の新国際線旅客ターミナルビルに旅客取り扱い施設利用料を導入すると発表した。ターミナルビル開所日の来年2月17日から実施する。海外航空関係者からは旅行料金上昇による観光客への影響を懸念する声も出ている。

 施設利用料はターミナルビルから出発する旅客に対し、税込みで大人(満12歳以上)は1人当たり千円、子ども(満2歳以上満12歳未満)は同500円を徴収する。旅行者は航空券を購入する際、航空運賃に含めて支払うことになる。
 NABCOは「新国際線旅客ターミナルビルの施設整備費用に充当ができ、海外航空会社への費用負担も軽減できるため、同利用料を導入した」と説明した。一方で海外航空関係者からは「客は大抵風景がよく、安い所へ行きたがる。施設使用料を導入すると、旅行代金が上がり、観光客の足も止める。今後沖縄観光にも影響が出るだろう」と利用料導入の沖縄の旅行業への影響を指摘した。
 導入後、全体の旅行代金が引き上げられることに対し、全国旅行業協会沖縄支部は「立派なターミナルビルになるので、少々上がっても問題はない。利用客には影響がない」と述べた。
 現在同利用料を導入している羽田空港国際線は税込みで大人1人当たり2千円、子ども千円。福岡空港国際線は大人945円、子ども472円。