県高校新人体育大会は5日、県内各地で7競技を行い、バレーボール男子は美里工が7年ぶり16度目の頂点に立ち、同女子は西原が7連覇を飾った。ハンドボールの男子は興南が7年連続27度目、女子は浦添が10年ぶり7度目の栄冠を手にした。
バスケットボール男子は興南が3年ぶり9度目、女子は那覇が4年ぶり2度目の優勝を飾った。ボウリングは男子個人を上原朋久(小禄)、女子個人を具志風南子(同)が制し、バドミントンのシングルスは、男子を上村浩平(沖水)、女子を金城悠姫(同)が制した。ゴルフの男子は玉城海伍(首里)が、女子は翁長由佳(興南)が優勝した。6日はボクシングの各階級決勝がある。
◆美里工 7年ぶり奪還/止めて逆転
決勝リーグ最終戦。5連覇を狙う西原を相手に、美里工は西原のスパイカー陣に厳しいマークをつける作戦を取った。
それが奏功した。仲地力孝や桑江良紀がブロックを決め、出だしは好調。しかし、マークしていたはずのスパイクは思った以上に強烈で、32―34の大接戦の末に第1セットを落とした。
第2セットも一進一退の攻防が続くが、次第に桑江の速攻が決まり始め、逆転に成功。6点差をつけこのセットを奪い、追い付いた。
最終セット。お互い一歩も譲らない展開が続いたが、同点から長堂大輝がレフト攻撃で連続得点してリードを奪うと、対角の仲地も多彩なスパイクで得点を量産。負けじと桑江も速攻を相手コートに打ち落とした。
これで16度目の優勝を誇る美里工だが、ここ数年は西原に勝てない時期が続いていた。平山常仁監督は「出来過ぎですね」と目を細め「優勝から遠のいた時期もありプレッシャーだった」と感慨深げだった。
長堂は「西原に勝ったことがなかったから、うれしい」と喜びを隠せない。桑江は「自分たちの代でインターハイ、春高を勝ち取りたい」と、完全な“王座奪還”に向けて闘志を燃やした。(仲本文子)
◆強さ増す/女子西原
強豪校の伝統を受け継ぎ7連覇を果たした女子西原。昨年は1年メンバーだけで優勝した経験を持つ実力派の2年に、強力な新1年メンバーが加わり、さらに強さを増した。
最終試合の那覇戦では立ち上がりから実力差を見せつけ、25―20で第1セットを奪った。第2セットは相手のレフト攻撃に苦戦し一時はリードを許したが、6点ビハインドから1年長濱和のスパイクや、大城ひかりのサーブなど怒濤(どとう)の8連続得点で逆転し、ストレート勝ちした。
「ひとつ上の先輩がいなかった分、自分たちの方がチームとしての経験はある」と言い切る砂川花菜主将は「もっとできる。精神的に足りない部分がある」と、さらなる高みを目指す。
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