環境メーカーのシャイニーボールホールディングス(糸満市、末吉正幸社長)は2013年度政府開発援助(ODA)海外経済協力事業の一環として、ベトナムで「廃棄物最終処分場浸出水処理技術適用可能性調査事業」を始めている。
県内の中小企業として、排水処理のODA事業を採択されたのは初めてという。
6日、同社がベトナムでの事業内容を明らかにした。10月8日に外務省と契約を結び、10日から事業を実施している。近年ベトナムのホーチミン市はごみの増加で、降雨時に未処理水が河川に放流される場合もある。浸出水処理施設の改善・増設が喫緊の課題だという。
同社は現在、保有する独自の排水処理システム(MJTシステム)技術を利用し、浸出水への適用可能性を調査。ホーチミン市フックヒップ廃棄物最終処分場に1日約4~5トンの処理能力のある排水処理実験プラントを設置・検証している。
14年度にはベトナムに処理能力1日500~1千トン規模のプラント設置を目指し、ホーチミン市の資源環境局にも同技術を紹介する予定だ。
同社はこれまで国内外の大型リゾートホテルや総合病院など1千カ所以上に浄水処理装置を設置し、県や韓国の馬山市にも豚舎排水処理施設を整備した。