レインボーホテルが設備投資困難で12月下旬に閉館


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12月下旬で閉館する県内老舗の沖縄レインボーホテル=8日、那覇市松尾

 県内老舗ホテルの「沖縄レインボーホテル」(那覇市松尾、宮平麗政社長)が、12月27日で閉館することが8日までに分かった。耐震補強工事への対応など、新たな設備投資が困難として廃業を決めた。今後はホテル建物と土地の売却を計画しており、県内不動産業者などと売買契約交渉を進めている。

 同ホテルは1965年創業。本館が地下1階、地上12階建て、117室を構える。別館は3階建てでレストランと宴会場がある。主な利用者は修学旅行や企業関係など県外の団体客。個人のビジネス客も多いという。
 同ホテルの耐震補強工事には新たに2~3億円の費用が生じるが、客室単価引き下げなど市内ホテル間の競争が激化しており、回収の見通しは厳しいという。宮平社長は「廃業することになった」と述べた。
(呉俐君)