【うるま】大手産業機械メーカー、渋谷工業(石川県金沢市、渋谷弘利社長)の子会社、沖縄先端加工センターの新工場開所式が8日、うるま市内で開かれた。工場は県が一括交付金を活用し、国際物流拠点産業集積地域うるま地区内に建設した賃貸工場。沖縄を拠点に金属部品の加工や製品組み立てをし、国内外へ納品する。開所式には県や市関係者らが参加した。
工場ではボトル充填(じゅうてん)機の部品加工やカップ麺を包装する機械の生産、レーザー発生装置の土台などを組み立てる。今後、再生医療の関連機器の部品加工も検討する。
現在は県内で採用した約15人を含む20人で稼働。順次規模を拡大し、県内の人材を採用しながら約100人体制を目指す。渋谷社長は「売上高は1年で10億円、将来的に50億円が目標」と話した。
仲井真弘多知事のあいさつを代読した川上好久副知事は、アジアに近い沖縄の立地に触れ「中城港湾地区物流拠点を整備し、海外展開と輸出拡大を最大限支援したい」と述べた。