那覇商、軟式野球制す 県定通制体育


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決勝・北部農林―那覇商 7回那覇商2死三塁、西島本有史の適時打でサヨナラのホームを踏む高良幸満=9日、北中城しおさい公苑(桑原晶子撮影)

 県高校定時制通信制秋季体育大会第2日は9日、北中城しおさい公苑で軟式野球を、那覇工高でバスケットボールを行った。軟式野球決勝は那覇商が10―9のサヨナラで北部農林を下し、優勝を飾った。バスケットボールは男子がコザと那覇商、女子は泊午前と泊夜間がそれぞれ決勝に駒を進めた。

◆那覇商打線爆発、劇的なサヨナラ 主将にプレゼント
 5点を追う最終七回。那覇商が圧倒的な劣勢を覆し、サヨナラ勝ちを収めた。疲れの出てきた相手投手を捉えて5連打を含む7安打。劇的な幕切れに森本裕也監督は「諦めずやれば勝てると言っていた」と、ほっと息をついた。
 先発登板した主将の新里健悟が来春卒業予定で、この日が最後の試合だった。選手数はぎりぎりの9人。七回、つなげば6人目の打者となる新里を「もう一度打席に立たせよう」と一丸となった。その新里は1死三塁から二塁打で出塁し、同点のホームを踏んだ。
 サヨナラ打を放った1年の西島本有史は、2死からの殊勲打に「打って先輩たちに優勝をプレゼントしたかった」と笑顔。新里は「最高です。いい仲間に恵まれた」と胸を張った。