ベトナムの水を浄化 シャイニーボール、790校に処理機


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ベトナムのドンナイ省の学校飲料水設備事業を受注したシャイニーベトナムの徳嶺勝信社長(左から2人目)=10月10日、ベトナムのドンナイ省

 環境機器メーカーのシャイニーボールホールディングス(糸満市、末吉正幸社長)のベトナム現地法人会社、シャイニーベトナム(徳嶺勝信社長)は、2013~16年までベトナム東南部に位置するドンナイ省の学校に飲料水処理供給システムを提供する。

10月10日、ドンナイ省の政府機関と学校向けの浄水装置設置プロジェクトに調印した。
 省内に790校ある全ての学校に供給し、事業費は約4億5千万円。
 ドンナイ省は主にドンナイ川から取水しているが、海水や重金属など汚染物質の流入で、水質の悪化が深刻化している。予算がある学校は飲料水を購入し生徒に提供する一方、用意してない学校の生徒は地下水などを煮沸して飲んでいるという。シャイニーボール社が開発した浄水装置は、フィルターや膜の交換が不要で、洗浄も全て自動で行い、管理しやすい小型プラントという。
 徳嶺社長は「この事業はとても使命感がある仕事だ。これからも頑張って取り組んでいきたい」と強調した。