秘密法案、史料で検証 不屈館で企画展


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米国統治下の資料などを展示して特定秘密保護法案を検証する「不屈館」の企画展=13日午後、那覇市若狭

 米国統治下の沖縄で起きた人権侵害の歴史を踏まえ、国会で審議中の特定秘密保護法案を検証する企画展「『秘密保護法案』とは何か」が4日から那覇市若狭の「不屈館」で開かれている。

同館が所蔵する政治家の故・瀬長亀次郎さん関連の資料を中心に展示しており、亀次郎さんの次女で館長の内村千尋さんは「法案を知るきっかけにしてほしい」と来場を呼び掛けている。
 企画展では、治安維持法で逮捕された亀次郎さんへの判決文や、亀次郎さんへの警察の尾行記録、家族を対象にした調査記録などが展示されている。
 秘密保護法案の問題点を浮き彫りにするため、琉球新報などの関連記事も紹介。米国統治下の状況を示す展示資料と、保護法案をめぐる情勢を比較できるよう工夫を凝らしている。
 開館時間は午前10時~午後5時(入館は午後4時半まで)。問い合わせは不屈館(電話)098(943)8374。