県中学駅伝 男子・大浜、八重山勢初V


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 駅伝の第37回男子・第26回女子県中学校大会は16日、今帰仁村運動公園陸上競技場を発着する男子6区間(20キロ)、女子5区間(12キロ)で行われ、男子は大浜(玻座真里陽、新城秀人、久貝健太、大城岳、田本隆凪、島袋太佑)が1時間5分23秒で初優勝、2位に豊見城が入った。

 女子はコザ(大屋央、屋宜百合香、仲村渠光、仲村渠寿乃、眞喜志みどり)が42分58秒の大会新で10年ぶり2度目の頂点に立ち、2位は名護だった。
 優勝校は全国大会(12月15日、山口)へ、九州大会(11月30日、鹿児島)には上位2校が派遣される。

◆粘りの走り、最終区逆転 男子・大浜、坂道対策が功を奏す
 最終6区。トップと18秒差の2位で走りだした大浜の島袋太佑は、先頭の豊見城としばらく並走。中間地点の残り2キロを越えた辺りで仕掛けた。
 「相手が仕掛けたら付いていこうと思った」というが、そのままトップを守り「最後まで気を抜かずに走った」と胸を張った。
 「粘っていけば最後にトップに立つ」。崎田尚孝監督はレース前、焦ってオーバーペースにならないよう、選手に指示。アンカーの走りに「並んだ時にすぐに飛び出さず、よく我慢して走った」と振り返った。
 大会に向け、力を入れてきたことが坂道対策だ。坂を下った折り返し近くに中継地点があり、偶数区は上り坂から走りだす。
 4区は、けがで地区大会に出場できなかった大城岳が区間2位の走りで5位から3位に浮上、「チームに役立つことができた」と笑顔を見せた。
 1区の玻座真里陽、5区の田本隆凪、6区の島袋は従来の区間記録を上回り、2区の新城秀人、3区の久貝健太も、順位を上げてたすきをつないだ。
 出場6人のうち4人が野球部で、サッカー、バスケットボール部が1人ずつという混成チームだが、一丸で八重山勢初の全国行き切符をつかんだ。新城主将は「八重山、沖縄の代表という自覚を持ち、しっかり練習していきたい」と気を引き締めた。全国でも島で鍛えた走りを見せるつもりだ。(宮里努)

両手を高く掲げ、トップでゴールする大浜の島袋太佑=今帰仁村運動公園陸上競技場(渡慶次哲三撮影)
男子で初優勝した大浜のメンバー