キングス5連勝 bjリーグ第11戦


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キングス―島根 第3クオーター、2点シュートを決めるドゥレイロン・バーンズ=16日午後、宜野湾市立体育館(金良孝矢撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=8勝2敗)は16日、宜野湾市立体育館で島根スサノオマジック(同地区10位=1勝9敗)と今季第11戦を行い、85―69で勝利し、5連勝を飾った。

キングスは第1クオーター(Q)から好調で、小菅直人の3点シュートで得点を重ねた。新加入のドゥレイロン・バーンズは内外をうまく攻め分け、巧みなアシストで仲間をもり立てた。第2Qに入るとキブエ・トリムがリング下で力を発揮し、50―32とリードして前半を終えた。後半に入ってもキングスの勢いは止まらず、狩俣昌也の3点弾などでリードを広げ、快勝につなげた。島根との第2戦は17日午後1時から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(9勝2敗)
 85―69(27―14,23―18,22―15,13―22)
島根スサノオマジック(1勝10敗)

 【評】キングスが攻守で島根を圧倒した。攻撃では小菅やバーンズのアウトサイド、トリムのインサイドと効果的に点を重ねた。守備では島根のインサイド攻撃を封じ、高い位置からプレッシャーを与えることでリズムを崩した。一方で第4Qはキングスが簡単なミスから流れを悪くした。島根はデービスなど長身選手や横尾ら日本人ガードが粘りを見せたが、広がりすぎた点差を縮めることができなかった。(平安太一)

◆バーンズは期待通り
 伊佐勉HC(キングス)の話 第3Qまでは練習通りのプレーを遂行できていたが、最後の10分間は最悪だった。バーンズはコートに立つとゲームが落ち着いた。期待通りのプレーだった。

◆明日は切り替える
 ブライキディス・ブラシオスHC(島根)の話 (キングスの)バーンズが得点でもアシストでもいい結果を出す中で、追い上げようとした。しかし20点差をつけられている段階では難しかった。明日は切り替えて、いい試合をしたい。

◆バーンズ 実力の高さ証明
 新加入のドゥレイロン・バーンズが実力の高さを証明した。キングスでのデビュー戦で3点シュート4本を含む17得点、4アシストと爆発した。「ファンがシュートを後押ししてくれた」と口元を緩め、「もっとチームに貢献できると思う」とさらなる活躍を約束した。
 ひときわ大きな拍手が沸き起こった。第1Qの残り5分を切った頃、会場にバーンズの名前がコールされた。背番号2を身に着けた新戦力はコートに立つと、わずか十数秒でシュートを決めた。「コートに戻ってシュートを決められてほっとした。意味のある得点だった」。けがの治療で一時は実戦から離れていたが、昨季の横浜の優勝に貢献したトップ選手らしく短時間で感覚を取り戻した。
 その後は3点シュートでチームを勢いづけ、巧みなパスワークで仲間のシュートチャンスをつくり出した。「コート上の状況判断をファンにも見てほしい」と語るように、その視野の広さは秀逸だった。小菅直人も「外にいるといいパスを送ってくる。チームにいい化学反応が生まれている」とチームの強化を肌で感じている。
 鮮烈なデビューを飾ったバーンズは「ファンのおかげで気持ちよくプレーできた」と笑顔を見せる。そして「もっとコンディションを上げてチームの勝利のために一生懸命戦いたい」と決意した。
(平安太一)