宝の海、保護訴え 砂浜に千本「パラソルアート」


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パラソルアートに見入る家族=16日、名護市久志海岸

 【名護】地域の宝、久志海岸を守りたい―。名護市久志区(比嘉清隆区長)は16、17の両日、区体育館周辺で2013年久志区総合文化祭を開催した。久志海岸では美しい海の保護を訴えようと、約千本のパラソルアートを展示した。

パラソルには海や生き物の絵が描かれたり、「大切な自然」などのメッセージが書かれ、海を守りたいという住民の願いが込められていた。
 パラソルアートは、区民に親しまれてきた久志海岸が近年、生活排水などによる汚れが目立つようになったことから、安心して海水浴ができる海を取り戻すために、行政に対して下水道の整備を訴えながら、海の大切さを伝えようと区が企画した。
 パラソルは区民らから集め、多くの区民が協力して、海岸に設置した。一部は絵やメッセージが込められたデザイン展として人気投票を実施した。多くの地域住民が訪れ「久志の海じゃないみたい」と感激していた。
 企画した比嘉区長は「何か珍しいことをしようと思ってやった。目立つことをして海岸の大切さを訴えたかった」と満足げに語った。