薄味で健康改善 等々力氏が指摘 新報女性サロン


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 第79期「新報女性サロン」の第5回講座が19日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。琉球大学医学部の等々力(とどりき)英美准教授が「チャンプルースタディをご存知ですか? 沖縄の長寿再生を食から考える」をテーマに講演し「野菜が多く塩分の少ない沖縄の伝統料理は、世界に誇る食の世界遺産だ」と強調した。

 等々力准教授は、沖縄の長寿復活に向けた取り組み「チャンプルースタディ」について解説した。南部地区の小学校で実施した児童の食塩と野菜の摂取量調査の結果を紹介し「これまで沖縄では脂質の取り過ぎが指摘されてきたが、調査の結果、脂より食塩を多く取っていることが分かった」と指摘した。
 その上で「1カ月間薄味の食事を心掛けると、人の舌は薄味に慣れる。県民の健康改善のためには知識も大事だが、実際に行動に移して薄味に慣れることが必要だ。地域の絆を生かして社会全体で食育に取り組んでほしい」と話した。

新報女性サロンで、等々力英美琉大准教授の講演に熱心に耳を傾ける来場者たち=19日、那覇市泉崎の琉球新報ホール
等々力英美准教授