沖尚、初優勝 神宮野球 県勢初、日本文理に9―8


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 第44回明治神宮野球大会は20日、神宮球場で決勝を行い、高校の部で沖縄尚学(九州地区代表)が日本文理(新潟・北信越地区代表)を9-8で破り、初優勝を飾った。沖縄県勢の優勝は大会史上初。

 沖尚が8点差をひっくり返す大逆転劇で頂点に立った。一回、エース山城大智が先頭打者本塁打を浴びて1点を先制されると、三、四回にもソロ本塁打を許した。五回からマウンドに上がった久保柊人も相手打線につかまり、この回だけで4点を失った。
 沖尚の攻撃は六回まで無失点だったが七回に山城の本塁打で3点をかえし反撃を開始。八回には先頭打者の久保の安打を皮切りに安里健の本塁打など打者一巡の猛攻で6点を挙げて逆転に成功した。七回から再び登板した山城は相手打線を九回まで無失点で封じ、勝負を決めた。沖尚が優勝したため、九州地区には来春の選抜大会の「神宮大会枠」が与えられる。