性暴力被害24時間支援 県ワンストップセンター


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 県は20日、性暴力被害者が医療や司法などあらゆる相談を被害直後から1カ所で受けられる「ワンストップ支援センター」について来年度の開設を目指し、病院拠点型で24時間365日対応可能な機関とする提言を取りまとめた。

実現すれば、全国でも初めて公費で24時間運営する支援センターとなる。
 県は大城玲子県民生活統括監を委員長に県警や県医師会、被害者支援などを行っている「沖縄被害者支援ゆいセンター」「強姦救援センター・沖縄(REICO)」などの関係者13人で構成する検討会議を設置し、今年5月から協議を進めてきた。
 20日の第5回会議を最終回とし、県が目指す「ワンストップ支援センター」の在り方を取りまとめた。内容は(1)病院拠点型で24時間365日対応(2)県が外部委託する民間団体を運営主体とする(3)県医師会の協力を得ながら協力医師の登録を進める(4)3年程度の実証事業とし、来年度中のスタートが望ましい―など。
 大城県民生活統括監は「総合病院内の設置を想定しているが、まだ合意を得ている病院はない。予算や人員確保など課題は多く、厳しい提言だと思う」と述べ、実現へのハードルが高いとの認識を示した。