サトウキビ交付金引き上げ要望 県対策本部が宣言


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TPP交渉における国会決議の順守やサトウキビ交付金の引き上げなどを求める県内農家ら=20日、豊見城中央公民館

 環太平洋連携協定(TPP)交渉における国会決議の順守や2013年産サトウキビ政策の確立を政府に訴えようと、県さとうきび対策本部(本部長・新崎弘光JA沖縄中央会長)は20日、県農業代表者集会を豊見城中央公民館で開いた。

同年産サトウキビが前年比1・5%減の67万トン(10月末現在)を見込んでいることを報告し、「生産者が安心して生産に取り組める交付金水準と生産振興対策の充実強化を図る」とする宣言を採択した。
 集会には県内サトウキビ農家ら約900人が参加した。TPP交渉の対応や甘味資源作物(サトウキビ)交付金の引き上げなどについての要望を決議した要請書を21日、東京で農林水産省や県選出の国会議員に提出する。
 13年産サトウキビは、5月下旬から8月上旬ごろまで続いた干ばつ傾向や、その後相次いだ台風の襲来が影響。54万トンと大減産となった11年産から、依然低調に推移している。
 新崎会長はサトウキビや牛肉など重要5品目の関税が維持できない場合の即時脱退をあらためて強調した。「TPPは医療や金融、保険の規制撤廃なども含め、県民生活に多大な影響を与える。各層と連携して運動していく」と訴えた。