キングス独歩7連勝 bjリーグ第13戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=10勝2敗)は23日、愛知県の豊橋市総合体育館で浜松・東三河フェニックス(同地区3位=8勝4敗)と今季第13戦を行い、85―69で7連勝とした。

立ち上がりはミスなどが目立ったキングスだが、第2クオーター(Q)にジェフ・ニュートン、ギブエ・トリムらのインサイド攻撃で何とか4点差をつけて折り返す。後半はゴール下の徹底した守備が機能。浜松に容易にシュートを打たせずスコアを伸ばし、快勝につなげた。浜松との第2戦は24日午後1時半から同体育館で行う。

琉球ゴールデンキングス(11勝2敗)
 85―69(12―9,25―24,16―14,32―22)
浜松・東三河フェニックス(8勝5敗)

◆プラン通りの試合
 伊佐勉HC(キングス)の話 選手一人一人がチームのために役割を果たしたおかげで、プラン通りの試合を展開することができた。前半は浜松にオフェンスリバウンドを取られていたので、相手に好機を与えないことなどを指示していた。

◆持ち味「組織的守備」 後半で修正、実力差示す
 これで今季11勝目。キングスが危なげない試合展開で、同地区3位の浜松に実力差を見せつけた。
 第1Qはパスやトラベリングなどのミスが相次ぎ、落ち着かない立ち上がりだった。
 ビッグマンらのインサイド攻撃でリードこそするが、差を広げられずに前半はわずか4点のリードで終える。
 しかし、ハーフタイムで伊佐HCとともに守備を再確認すると、チームは見違えった。
 持ち味の徹底した「組織的守備」を見せ、相手に内側へ入る隙を与えない。スチールからの速攻も増え、じわじわと点差を広げた。
 中でも終盤で存在感を示したのが、京都戦の好調ぶりでリーグ週間MVPにもなった岸本隆一だった。第4Qからフリースローを2本とも沈めると、さらに内側の攻撃で連続ゴール。終了間際には3点シュートも披露した。
 終わってみれば、不動のエース、アンソニー・マクヘンリーに次ぐ16得点でチームをけん引した岸本。「ミスが多かったが、勝てたのは良かった」と振り返る。浜松との第2戦も、キングスのニューヒーローが躍動する。