浦添商18年ぶりV 県高校野球1年生大会


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18年ぶりの優勝を決めて喜ぶ浦添商の選手たち=24日、嘉手納球場

 第38回県高校野球1年生中央大会最終日は24日、嘉手納球場で決勝があり、浦添商が首里を4―2で破って18年ぶり3度目の優勝を飾った。

 浦添商は一回に押し出し四球と大城李玖の3点適時二塁打で4点を先制。二回以降は打線がつながらなかったが、天久太翔―宮城清主の継投でリードを守った。
 初優勝を狙った首里は三回と八回に1点ずつ返す粘りを見せたが、逆転はならなかった。

◆攻守に多くの収穫得る/初回の4点で逃げ切り
 那覇北地区同士の対決となった決勝。先手を取った浦添商が粘る首里を再び退けた。1年生だけで登録が54人。普段は目が行き届かない部分がどうしても出てくるが、宮良高雅監督は「本番で伸び伸びと活躍できる選手を見られたのは収穫」と振り返った。
 一回1死一、三塁から相手が満塁策を選び、押し出し四球で先制。続く大城李玖が「変化球が浮いていたので、直球を置きに来ると思った」と狙い通り走者一掃の適時二塁打を放った。その後は調子を上げた相手エースに対し二塁を踏むのがやっと。ワンチャンスをものにした勝利だった。
 光ったのは投手力か。先発の天久太翔は八回に連打を浴びて降板したものの、切れを武器に11奪三振。二番手の宮城清主も打たせて取る投球で、準決勝でのノーヒットノーランに続いてこの日も安定していた。
 「制球を磨き、春までに完璧にしたい」と天久が言えば「ピンチで投げさせてもらえる投手になりたい」と宮城も頼もしい。指揮官は「1年生が伸びることで2年生も危機感が生まれて伸びてくる」と底上げを期待した。(大城周子)