【うるま】うるま初の農水産物直売所開設を前に、全国で直売所や道の駅のプロデュースを手掛ける松本謙さんを招いたキックオフ講演会「今、直売所がおもしろい!」が12日、うるま市健康福祉センターうるみんで開かれた。
農林水産業の生産者や行政関係者らが集まった。松本さんは「直売所は地域を経営する拠点になる」と語り、成功のために、他の直売所と差別化されたうるま独自の魅力をつくる必要性を説いた。
松本さんは、全国で直売所や道の駅は増えているとし、作物の価格圧縮や耕作放棄地、気象リスクなどを挙げながら「直売所も競争の時代。差別化できないと淘汰(とうた)される」と指摘した。「ただ物を売る、食べてもらう直売所では時代遅れ。5年後、10年後地域はどうなっているのかを考え、生産者の思いが目に見える直売所でないといけない」と説いた。景観や立地で勝負する所や、徹底して地元産にこだわる直売所など他県の成功事例を紹介した。
質疑応答で「地域のお客さんも観光客も来る直売所をつくるのは可能か」との質問に対し、松本さんは「可能だが、地域の人と観光客が求めるものは違うので工夫が必要。直売所は地域の人の売り上げで経営を安定させ、さらに伸びしろを目指すなら観光客を呼ぶ必要がある」と強調した。
第2部では、島袋俊夫市長が登壇し、カルティベイトの開梨香代表の進行で鼎談(ていだん)した。
島袋市長は、漁業が盛んな市の特長を生かし、体験型にするなど直売所の可能性について語った。
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