パチンコ業者購入 旧ダイエー糸満入居施設跡地


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解体中の旧ダイエー糸満店=19日、糸満市西崎

 【糸満】旧ダイエー糸満店が入居していた糸満市西崎の大型商業施設跡地を、県内各地で遊技場を展開するピータイム(那覇市)が購入していたことが24日までに分かった。

施設は現在、解体中。2002年に店じまいとなった跡地の再開発は市の長年の課題とされ、これまでさまざまな計画が取り沙汰されてきた。
 ピータイムは8月末に土地を新日本広島地所(広島県)から購入。解体中の建物は同社が所有している。今後の整備計画について、ピータイムの担当者は「まだきっちりとした計画はない。解体完了時期をまだ聞いておらず、検討していきたい」と話している。市への説明はまだ行っていないという。
 糸満署によると、跡地周辺は商業地に指定されており、50メートル以内に学校や児童福祉施設などの保護施設があるとパチンコ店営業は認められない。
 旧ダイエー糸満店は、1986年に同市西崎の商業地の中核として開店。設置者の西崎ショッピングプラザ(2002年解散)が沖縄振興開発金融公庫の融資で土地を購入、ダイエーからは建設協力費として約17億円を借り入れ、テナント料で返済していたが、経営が立ち行かずに同年8月に閉鎖。ダイエー側が同プラザから建物と土地を差し押さえた後、転売された。
 これまで、市が跡地を購入して、文化施設を建てる計画などが検討されたが財政上の問題などで断念していた。
 昨年には東京の投資会社が跡地を大々的に再開発する計画を発表したが、曲折の末、取りやめとなっていた。