社会

辺野古の海守る ピースキャンドル10年目

ピースキャンドルを掲げ、辺野古への新基地建設反対を訴える渡具知さん一家ら=16日、名護市のキャンプ・シュワブ前

 【名護】政府が米軍普天間飛行場の代替施設として名護市辺野古への新基地建設に向け手続きを進める中、同市のキャンプ・シュワブ前で毎週土曜の夕方にろうそくをともし、辺野古の海の保護を訴える活動「ピースキャンドル」が24日までに10年目を迎えた。

発案した測量士の渡具知武清さん(57)と妻の智佳子さん(52)の思いは子どもたちに受け継がれている。夫妻は「平和な世の中になってほしい」と語り、“希望の光”に基地建設断念への願いを込めている。
 ピースキャンドルが始まったのは2004年11月。基地の建設が予定される大浦湾に面した瀬嵩に住む渡具知さん夫妻と息子の武龍(たけりゅう)君(16)、生まれて間もなかった双子の姉妹・和紀(かずき)さん(11)と和奏(わかな)さん(11)が活動を始めた。その後、賛同する人々が活動に加わり、新基地建設ノーを訴え続けている。
 シュワブ前の国道329号沿いで「辺野古の海をみんなで守ろう」と日本語と英語で書いた横断幕を掲げ、道行く車や基地に出入りする米軍関係者に手を振ったり、声を掛けたりしている。
 当初は子どもたちが参加することに異論もあった。それでも智佳子さんは「子どもたちのためだ。親の背中を見てほしい」と沿道に立ち続けた。その思いは子どもたちに伝わっていた。
 「ピースキャンドルをやっているうちに、何のために米軍基地があるのか考えるようになった」と語るのは和紀さん。和奏さんも「ニュースを見て、新しい基地やオスプレイの問題も分かるようになった。少しでも反対する人が増えたらいい」と語り、「お父さん、お母さんと話しながらやれるので楽しい」と笑顔で語った。
 12月以降にも、辺野古埋め立て申請に対する仲井真弘多知事の可否判断が出される見通しだ。「国が基地建設をやめるまで活動を続ける。そして10年目で終わりにしたい」―。武清さんはろうそくの炎をじっと見詰めた。
英文へ→Ten years of “Peace Candle” protests against building new U.S. military base in Henoko