語られていない沖縄発信 宮平貴子


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映画「カラカラ」について「沖縄にはまだ語られていないものがたくさんあることを証明した」と語る宮平貴子=那覇市のククルビジョン

 第36回モントリオール世界映画祭で2冠に輝き、今年1月から全国の劇場で20週間のロングラン上映された映画「カラカラ」(クロード・ガニオン監督)が12月11日、DVDとして発売される。

 プロデューサーの宮平貴子は「劇場で見た人も自宅で『カラカラ』を楽しんでほしい。英語字幕もあるので外国人の友人も誘って」と呼び掛ける。
 宮平は同作品を「主人公の純子と年齢は違うが、今後の人生を長い目で見る契機になった」と語る。「ククルビジョンの設立1作目で海外で評価を得ることができた。沖縄にはまだ語られていない、世界が注目する要素がたくさんあることを証明する作品になった。今後も沖縄から世界に発信したい」と展望した。
 DVDは本編104分に加え、ガニオン監督のインタビューなどで構成する「メイキング・オブ・カラカラ」(約12分)も収録。2980円。初回分はアートカレンダー(撮影・井上達男)が付く。県内レコード店やTSUTAYAなどで予約受け付け中。問い合わせはククルビジョン(電話)098(866)7867。