沖縄本島東側にある米軍ホテル・ホテル訓練区域の一部解除について政府は、東経129度より西側の三角水域の制限解除を検討している。
訓練がない期間を水産業従事者に事前に連絡し、東経128度55分より西側については一部の漁法を認める。28日にも正式に発表する見込み。
東経128度55分~東経129度の間には緩衝水域(バッファーゾーン)を設ける。同水域は東北向けに潮が流れているため、縄が流れた場合に回収できるようにする。
米軍ホテル・ホテル訓練区域の一部解除は、日米両政府が10月の安全保障協議委員会(2プラス2)で合意し、11月末までに取り決めを作成するとしている。
制限解除が検討されている水域では、潜水艦が訓練しているという。そのため、はえ縄漁など複数の縄がつながった漁は認めるが、1本ずつ縄を入れるため縄が流出しやすいセーイカ漁などは認めない方針。
県漁業協同組合連合会の国吉真孝会長は「どれだけの期間漁ができるのか、いつから適用なのかまだ分からない。発表内容を見て、要望があれば関係者で要請する」と見通した。