ミヌズマ遺跡、宮古最大 市教委、8000平方メートル発掘


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ミヌズマ遺跡発掘調査現場で見つかった建物跡=27日、宮古島市平良松原

 【宮古島】宮古島市教育委員会は27日、市平良松原のミヌズマ遺跡について、2013年度発掘調査結果の中間報告を行った。同遺跡が宮古島で見つかった中で最大規模となることが分かった。

市教委は、ほ場整備に伴う遺跡の記録保存を目的に12年度から調査を実施。今年は約2万4千平方メートルを調査し、これまで8千平方メートルを発掘した。遺跡の面積はまだ定まっていない。市教委は「宮古島では最大規模の遺跡になる。集落全体の構造が分かる点で意義がある」と強調した。
 調査の結果、25~30歳で身長145・8センチの女性らの埋葬された人骨が2体見つかった。石が筒状に積まれた井戸状遺構や石灰岩を敷き詰めた道のようなもの、屋外で料理に使ったとみられる炉2基を確認した。また建物跡8基も見つかった。このうち1基の周辺から中国産の玉縁白磁、徳之島産のカムィヤキなどが出土したため、市教委は11~12世紀に造られたとみている。同遺跡はこれまでの調査から13~15世紀前半の集落遺跡とされている。