10月の県内求人倍率0・58倍 復帰後最高を更新


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 沖縄労働局(谷直樹局長)が29日発表した10月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0・01ポイント上昇の0・58倍で沖縄が本土復帰した1972年以降の最高値を2カ月連続で更新した。

 県統計課が29日発表した10月の県内完全失業率(原数値)は前年同月比1・0ポイント改善の4・9%だった。完全失業率4%台は18年ぶりだった6月(4・9%)に続き、今年2回目。
 労働局や県は「全国的に医療・福祉の求人が増えている。県内では観光客数の伸びが観光関連産業の求人、公共事業の増加が建設業の求人の増加へつながっている」と分析している。
 沖縄労働局の谷局長は、今後の見通しについて「観光関連を中心に引き続き堅調に推移していくのではないか」との見方を示した。
 新規求人倍率(季節調整値)は前月比0・10ポイント上昇の0・98倍で、75年5月に並ぶ最高値だった。全国の上昇傾向と同様に県内も伸びているが、有効求人倍率、新規求人倍率とも全国最下位が続いている。
 新規求人数(原数値)は前年同月比31・4%増の6934人で、10カ月連続で増えた。職業別はタクシーなどを含む運輸業・郵便業69・6%増、生活関連サービス業・娯楽業66・0%増、宿泊業・飲食サービス業64・8%増、卸売業・小売業43・2%増、サービス業42・3%増―だった。新規求職申込件数(原数値)は12・3%減の7121件で25カ月連続の減少だった。
 完全失業者数は前年同月比6千人減の3万4千人で、2カ月連続で減少した。