【東京】仲井真弘多知事は29日、キャロライン・ケネディ駐日米大使と東京都内の大使公邸で初めて会談し、沖縄の米軍基地問題について「過重な負担感が県内にはある。きちんとくみ取って解決に向かって頑張ってほしい」と求めた。大使の沖縄訪問も要請したが、普天間飛行場の移設問題には言及しなかったという。会談後、知事が国会内で記者団に説明した。
県によると、ケネディ氏は沖縄の基地負担に関し「さまざまな問題に多くの人々が時間をかけて解決に努力してきた。問題が前進するよう努力したい」と表明した。
知事が「沖縄を自分の目で見て、沖縄の人々の話も聞いてください」と呼び掛けたのに対し、ケネディ氏は「県民の声を聞きたい」と早期訪問に前向きな発言があったという。
会談は米側の招待で実現し、県から又吉進知事公室長が同席した。
移設問題で知事は12月以降に辺野古埋め立ての可否を判断する方向。ケネディ氏は27日の都内の講演で移設問題について「前に進めている」と述べ、日米合意に基づく県内移設に意欲を示している。
英文へ→Okinawa governor asks new U.S. ambassador to reduce base burden on Okinawa