地域の課題、鋭く質問 渡嘉敷中、子ども議会開会


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「子ども議会」で一般質問する渡嘉敷中学校3年生=11月27日、渡嘉敷村議会本会議場

 【渡嘉敷】渡嘉敷中学校3年生9人による本年度の「子ども議会」が11月27日、渡嘉敷村議会本会議場で開かれた。同村の小学校、中学校が毎年交互に実施しているもので、議会での取り組みを通して、村の良さや問題点などについて関心を持つことなどが狙い。

 中学3年生は、村議、村民らが傍聴する中、自身が担当するテーマや考えを用意した19項目を一般質問。村の観光、船舶、農業と漁業、医療・福祉、教育など、地域に密着した問題などを取り上げ、村当局をただした。
 議長に新山杏珠さんを選出し、村から座間味昌茂村長はじめ、課長以上が出席。8人の子ども議員が「村役場の公式サイトを更新、充実させて観光PRしてみてはどうか」「村の特産品の新開発の計画などはあるか」「医師不足の解消を」「高齢者健康増進取り組みは」「理科室へのクーラー設置」などについて質問した。村議顔負けの質問に村当局幹部が分かりやすく丁寧に答弁した。
 田原和磨くんは「自分の意見や考えを述べることができ、議会、行政のことがある程度理解できた」と話した。
(米田英明通信員)