ハワイ県系人と交流 NPO沖縄ハンズオン


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御冠船歌舞団の三線に合わせカチャーシーを踊る参加者ら=北谷町のうちなぁ家

 【北谷】ハワイで琉球芸能や沖縄文化の普及に取り組む県系人らでつくる「御冠船歌舞団」と、本島中部を拠点にしまくとぅば(沖縄の言葉)などの普及に取り組む沖縄ハンズオンNPOがこのほど、北谷町の古民家「うちなぁ家」で交流会を開いた。

 県系人や県内の中高校生ら50人が参加した。琉球舞踊や民謡を通して、海を越えた絆を確認し合った。
 ハンズオンの世名城朋来君(宮里中2年)と玉城臣之輔君(同1年)がしまぅとぅばの劇を披露すると、参加者から大きな拍手が上がった。歌舞団は「上り口説」や「繁盛節」などの琉球舞踊を披露した。
 歌舞団代表の和多エリックさん(48)は「立派な所で開いてくれてありがとう。若者の発表を見て感動した。これからもたくさん習ってください」と激励した。
 県系4世で曽祖父が沖縄市越来出身という高里ミシェルさん(23)は「お年寄りから昔の話を聞いて胸が詰まった。沖縄人としてのアイデンティティーを学び、ほかの県系人たちにも伝えたい」と話した。
 ハンズオンの宮里モラノジュンさん(23)は「沖縄の文化を大切に思う部分は共通している。今後も交流を続けたい」と話した。