「花咲かせ」被災地支援 北農定時制98人


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「花は咲く」の歌詞を書いた共同作品を作る書道と美術クラスの生徒=11月26日、北部農林高校

 【名護】東日本大震災の被災地を応援しようと、北部農林高校定時制の生徒98人が7、8日に開かれる同校農業祭で花文字や映像、書道、写真などの作品を展示する「花は咲くプロジェクト」に取り組んでいる。

農業祭で展示・即売する花の売り上げの一部を被災地に送る予定だ。全員参加による“一人一役”で生徒らは作品制作に力を注いでいる。
 社会科の授業で被災地の現状や復興への取り組みを学んだのがきっかけ。被災地チャリティーソング「花は咲く」をヒントに、生徒会(山入端真依会長)が中心となって夏から準備を進めた。
 仕事をしながら学校に通う生徒がいるほか、定時制には放課後がないため、生徒が課外活動に取り組むのは難しかったが、授業も作品制作の時間に活用した。
 出展するのは、キクで「希望」と書いた幅2メートル、長さ6メートルある花文字や「花は咲く」の歌詞を生徒がリレー形式で書く書道作品、歌に合わせてメッセージを送る映像作品などがある。映像の中では「絆をつなぐ」が花言葉のガーベラを生徒らが手にしている。農業祭当日は被災地へ募金を寄せた人を花文字の前で写真部員が撮影し、その場でプリントを渡すサービスも行う。
 書道クラスで作品制作に当たる名嘉山兼伍君(1年)は「被災地の復興を願って、頑張ってほしいという気持ちを込めて書いた」と話していた。