チームスポットジャンブル ダンスと笑い、本領発揮


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最後のショーで圧巻のダンスを見せる出演者=11月23日、沖縄市民小劇場あしびなー

 劇団「チームスポットジャンブル」(津波信一主宰)は11月23、24の両日、沖縄市民小劇場あしびなーで「TOPS」(末吉功治脚本・演出、小渡俊彰原案)を上演した。4年ぶりのアンコール公演。パワーアップしたダンスと笑いで劇団の本領を発揮した。

 麻薬捜査官の澤田(小渡)は、殉職した先輩(島袋寛之)が託した任務を果たすため、麻薬が取引されているというナイトクラブに潜入する。だが店の実態は、麻薬のイメージとは懸け離れた騒々しいおかまバーだった。ママ(島袋、二役)と店員たちは経営を立て直すため新たなショーを計画し、生真面目な澤田も巻き込まれていく。
 気の強いレモン(比嘉恭平)や“不思議ちゃん”のショコラ(与那嶺圭一)など、個性の強調されたおかまたちが楽しい。筋肉質のイチゴ(末吉)も不思議とかわいく見えてくる。女性のナツコもおかまのチーママを演じ、美形と裏腹にコミカルな演技で沸かせた。上演時間は少し長く感じたが、ショーの場面ではその印象を吹き飛ばす圧巻のダンスを披露した。意外な人物がショーに飛び入りするサプライズもあり、観客の心をつかんだ。(伊佐尚記)