やっぱり土はいい 通所介護施設「太陽」、畑借り作業


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農作業を楽しむお年寄りら=3日、糸満市座波

 【糸満】那覇市小禄の通所介護施設「デイサービスセンター太陽(てぃーだ)」(森和亜希所長)はこのほど、リハビリメニューに農作業を取り入れるため、糸満市座波に小さな畑を借りた。

施設内のトレーニングマシンを使ったリハビリでは単調で、意欲的に取り組むお年寄りは少ないため、80代のお年寄りらが週1~2回、野外で土に触れながら体を動かしている。
 楽しみながらリハビリに取り組めるよう、4月から約30平方メートルの畑を年間5千円で借りた。
 お年寄りたちはスコップで畑を耕したり、水をまく農作業をするようになって、足腰が強くなった人もいるという。
 3日、約10人のお年寄りが、タマネギを植えた。友利ヒデさん(86)=那覇市=は「大きくなり収穫して食べるのが楽しみ」とにっこり。島袋勇さん(83)は車いすに乗りながらスコップを握る。「土に触れる機会は少ないので、とても楽しい。こういった取り組みが他の施設にも広がってほしい」と笑顔で話した。