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【うるま】青果として販売できない規格外のオクラを練り込んだオクラ麺を開発し、普及活動に力を入れる中部農林高校のプロジェクトチームが、10月から11月までに三つの全国大会で入賞を果たした。
地元食材を使ったオリジナル料理を競った「ご当地! 絶品うまいもん甲子園」で準優勝。日本学校農業クラブ全国大会のプロジェクト発表(食料・生産区分)で優秀賞。農家を元気にするアイデアを競った「全国高校生みんなDE笑顔プロジェクト」で敢闘賞を受賞した。
プロジェクトでは、生産が減少傾向にあったうるま市産のオクラに着目し、規格外の作物を麺に練り込み2012年に商品化した。現在取り組む生徒らは、卒業生から生産方法や研究成果を引き継ぎ、市商工会などと連携して普及活動に力を入れている。
3大会では展示や紙芝居、調理実演で開発の経緯や成果を発表。吉里真紀さん=食品科学科3年=は大会を通し「地域の農家さんなくして自分たちの活動はない」とあらためて認識したという。今後について古波蔵佳穂さん=同=は「オクラをペースト状に加工する方法や製麺技術を農家に伝え、6次産業化のシステムづくりをする」と意欲を見せる。顧問の屋嘉比仁教諭は「真の特産品として地域に根付かせたい」と語る。
12月7、8日の中部農林高校農業祭でオクラ麺やそれを使った沖縄そばを販売する。オクラ麺は沖縄市のちゃんぷるー市場で毎週末販売されている。うるま市内のレストラン「キャッスルハイランダー」で毎週金曜日にランチバイキングで提供され、「ニュー三和」でも宴会などのメニューで出されている。