札幌高裁「4増4減」は一定評価 1票格差判決で


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 7月の参院選「1票の格差」をめぐり、弁護士グループ側の選挙無効請求を棄却した6日の札幌高裁判決は、公選法の定数配分規定を「違憲状態」と判断する一方、法改正による「4増4減」など格差是正に向けた国会の取り組みを一定評価して「格差が合理的期間内に是正されなかったとは言えない」と指摘した。
 判決理由で山崎勉裁判長は現行の定数配分規定について「憲法が求める投票価値の平等に反する著しい不平等があり、違憲状態にあった」と認定する一方、「選挙制度の見直しには高度な政治的判断を要する」と指摘。
(共同通信)