「差別」分かりやすく 平和祈念資料館で企画展


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国内外の差別や偏見を紹介する企画展=5日、糸満市摩文仁の県平和祈念資料館

 【糸満】糸満市摩文仁の県平和祈念資料館(上与那原美和子館長)は4日から、第4回子ども・プロセス企画展「世界の差別・日本の差別―平等な社会をめざして―」を同館1階の子ども・プロセス展示室「ひろば・ゆいまーる」で開催している。

同日から始まった人権週間に合わせ、国内外の差別や偏見の事例を子ども向けに分かりやすく紹介している。来年1月末まで。入場無料。
 企画展には、ユダヤ人や黒人、インディアンなど世界各地の人種差別の事例や人権思想の発展などを示したパネルが展示されている。「沖縄と差別」と題したコーナーでは「改姓改名運動」や「標準語励行運動」など、過去から現在にわたり、沖縄が日本本土から受け続けた差別や偏見の事例を紹介している。
 同資料館の平田守さんは「21世紀になっても多くの人が差別を受けていることを、子ども向けに分かりやすく紹介している」と強調した。