観光施設でニート雇用 大宮中生、名護市の活性化へ提言


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名護市活性化プロジェクトの研究成果を発表する2年1組の生徒=18日、名護市立大宮中学校

 【名護】名護市立大宮中学校(前田孝実校長)で18日、2年1組の社会科研究授業「名護市活性化プロジェクト会議成果発表会」が行われた。生徒40人が10グループに分かれ、名護市の産業をはじめ観光などについて総合的に学び、観光振興や市の課題であるごみ問題に中学生の視点から提言した。

 あるグループは遊技場を減らし、その場所に観光施設を造ることでニートの雇用の場とすることを提案。別のグループは街中の誘客方法として名護漁港に揚がる新鮮な海の幸を観光客が食べられるようなおいしいお店をつくることを挙げた。
 観光振興では、このほか名護市のゆるキャラをつくることで話題を提供し、情報発信を行うという意見もあった。国指定天然記念物のひんぷんガジュマルをイルミネーションで飾り、定期的なイベントを開催する案もあり、市営市場の活用、ごみ問題解決へ市民が定期的に清掃を行うなど、多様な提案があった。
 今回の授業を企画した佐藤珠美教諭は「名護市の将来を担う生徒たちに、名護市の現状を学び課題解決について考える機会をつくることで、名護市をさらに好きになり、素晴らしい『人財』として羽ばたいてほしい」と期待した。
 生徒の提案は、名護市長や名護市観光協会に報告され、FMやんばるでも放送を予定している。(宮城良勝通信員)