知事、予算確保求める 沖縄相「要望実現へ全力」


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山本一太沖縄相

 仲井真弘多知事は8日の山本一太沖縄担当相との会談で、2014年度沖縄振興予算の概算要求額3408億円の全額確保や税制改正要望の実現を強く求めた。山本氏は「(国の予算自体が)厳しい状況だが、沖縄側の要望を少しでも実現できるよう全力を尽くしたい」と述べた。

 山本氏は会談後、普天間問題は話していないと説明した上で「政府方針は辺野古移設だ」と強調した。
 知事は税制改正について(1)金融・情報特区内での資本利得(キャピタルゲイン)に対する非課税措置(2)金融・情報・物流特区内の所属営業所の事業認定に係る本店などの要件廃止(3)離島路線を追加し、航空燃料税軽減を延長すること―などを重ねて要請した。
 山本氏は宜野湾市役所で佐喜真淳市長とも会談。15年3月返還が予定されるキャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区について「(跡地法に基づく)拠点返還地に指定し、手続きを進めたい」とあらためて伝えた。会談後には佐喜真市長らと同地区を視察した。